インタビュー
秋山 拓也

ー自己紹介をお願いします
秋山 拓也(あきやま たくや)、4年、サードです。
出身地は神奈川県横須賀市、出身校は横浜創学館です。
野球歴は小学校1年生からソフトボール、4年生から軟式も始めて、そこから両立してやっていました。
地元が神奈川ということで、関東学院のグラウンドや横浜スタジアム試合で試合をするときに、結構知り合いの方や親戚が応援に来てくれ、
応援されているのを感じます。横須賀は暖かい人たちが多くて、昨日も知り合いの方が新聞で結果を見てくださって
「打ったね!」と言われたりするんで、試合に来られなくても新聞やホームページで確認してくれていて、すごくありがたいと思います。

ー神大野球部について
今年は若佐がキャプテンで、彼は今までキャプテン経験がないということなんですけど、誰とでも親しめる人柄なので、
チームをまとめるというよりは彼についていくという人間が多く、それがうまくいっているのかなという感じがしてます。
副将の小林(小林 勇輝選手)と自分は高校時代キャプテンで大変さがわかっているので、そのサポートはしやすい面もあると思います。
若佐もわからないながらに、キャプテンとしてしっかりとやっているんで、自分たちも「楽」という言い方はおかしいのですが、
頑張ってくれる分、高校時代ほどのプレッシャーもないし、雰囲気のいいチームになっています。

ー春季リーグもあとわずかですが、これまでの結果についてはいかがですか
やはり鍵となったのは桐蔭(桐蔭横浜大学)の3戦目で、そこで負けてしまったのが響いているなと思います。
4点差の負け試合をひっくり返すだけの打撃があるのに、
でもそこから接戦になった時に勝ちきれないという守備力のなさというか、そこをもっと詰めていかなければならないと思います。
後半爆発力があるというところがあるんですけど、逆に前半に先制、中押しができていないことが、ギリギリな試合になっているのかなと
思います。自分も今まで神奈川大学でやってきて、ここまで打ってるというのはなかなか無いので、繋がればどこよりも点を取ってると
思います。
あとは細かいミスですね。今やっている野球は大雑把な野球で、打って、守って、走ってという基本でしかやってない気が自分の中ではしているので、細かいところを詰めれば失点ももっと防げるし、点が取れなくても嫌な打線になるのではと思います。
今後あと2カード残っていますが、そこを詰めれば4連勝できるだろうし、それが今までのままだったらまたどこかでやられてしまうだろうし。
この空き週で時間ができるので、詰められる部分もあると思います。
平日は全員で練習することができず、午前中に主軸の4年生が多く、夕方の練習は自分は見られないですが、
見られることに関してはしっかりと指示をしていかないとと思っています。

ー今後の課題(チーム・個人)は
ひとりずつの役割が果たせれば確実に勝てるチーム力にはなってきていると思います。後半の粘りのバッティングもできてきているので、
あとは攻撃も守備も無駄なアウト、失点をなくしていけばスムーズに勝てるのではと思います。
結構打率のいい選手がいるので、その選手にどうまわすか、チャンスをどう繋ぐか、打てないながらにチャンスを広げてくれるという仕事も
必要ですし、毎回打てるわけでもないのでバントや進塁打も大切になってきます。そういう練習をやっていかないとと思います。
守備はどんなにやってもミスがゼロということはなかなかできないので、ミスした後のカバーをどれだけ全員でできるか、
声の掛け合いやベンチからの指示、それを選手に伝わるようにしていけば、ミスがミスでなくなる、というか記録に残らないミスもあるんですけど、
ミスを帳消しにすることも野球はできるのでそれがチームプレーだと思います。
個人の課題は、DHで出させていただいているので、なんとしてもバッティングでチームに貢献しないといけないということがあります。
相手にプレッシャーをかけられるバッターにならないといけないなと。チームには打点が一番必要なんで、チャンスメイクをしっかりとして、
あいつならやってくれると信頼されるようなバッターにならないといけないし、相手からは嫌がられるバッターならなければいけない。
アウトのなり方も、取られてのアウトなのか、打たされてアウトなのか、ということだけでも印象に残り方が違うので、
守らない分他のバッターよりも集中し、一球一球無駄のない打席にしたいと思います。
ー副将として今シーズンどのようなチームにしていきたいですか
今シーズンは若佐とエースの粟ヶ窪の故障がありました。やはり自分もそうですが、怪我が怖いので、
その管理をもっとしっかり言える状況にしなければいけないですね。若佐に負担をかけないチームということであれば、
責任を若佐が負わないくらい全員でしっかりと考えて行動ができるというチームになればと思います。一球一球考える時間、
準備の時間があるのが野球ですから、それを大切にしていけば、どんなチームにも負けないと思います。
また、4年生で食事へ行って「今後どうしようか、どうしたほうがいいだろうか」という話になり、今年から練習で変えた部分もあるので、
これからもそういう機会を作って、今度は後輩も交えて行きたいなと思います。
初めて4年生同士で真剣に話をし、内野、外野、ピッチャー、マネージャーや学生コーチ、みんな環境や立場が違う中、
一人ひとりどう考えているかを聞けたということはとても良かったと思います。そういったことが今のいい雰囲気に繋がっているんだと思います。

ー将来の夢は
兄と同じ舞台に立ちたい、プロ野球選手になりたいということです。父の念願でしたし、兄が先にプロに行った分、
自分も行きたいなと思っています。
あの環境だったりプレッシャーの中、プレーしている兄には憧れますし、尊敬しています。野球を仕事にするという大変さも感じていますし、
応援してくれる人たちのためにも頑張らないとというプレッシャーも感じながら、楽しみながらプレーしたいです。
(兄と)同じチームで同じグラウンドでやったのは中学時代までしかないけど非常に楽しかったし、年末一緒にキャッチボールしていてもプロとしての考え方やその深さを感じ、自分もそこに行けるだけの力はまだ秘めていると思うので、同じフィールドにたどり着けるよう頑張りたいです。
ーありがとうございました
2012年4月26日